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ザフスタン、キルギスタンとの組み合わせである商品を販売する場合、私共は出入国手続きの困難に直面している。だから観光客により便宜を図れるよう関係諸国の協力を望む。
*国内の旅行会社と調整し、世界市場でのシルクロード観光商品のプロモーション及び販売の活性化を行う。シルクロードは観光産業が投資できる、高い文化的内容と活気にあふれるテーマである。プロモーションを活発に行い、消費者に現代観光ルートとしてのシルクロードを旅する際の各施設の情報を広め、消費者がそれを購入したくなるようにするべきである。

 

「シルクロードを21世紀の人気ある国際観光デスティネーションにするための活動」

中国甘粛省観光局 局長 衛儒牛氏

 

甘粛省はシルクロードの中心に位置し、シルクロードの黄金地帯として有名である。甘粛省の東は陳西省であり、その西は新彊ウイグル自治区である。シルクロードの東から西の長さは1,650?である。甘粛省は過去2,000年に渡り、重要な場所であった。東の黄土高原から西のゴビ砂漠に、山を越え河を渡り進んで行く騎駝の群があった。チベット、回、モンゴルといったたくさんの民族集団が文化・文明を受け継いでおり、多彩な民族文化はツアーを活気づけるであろう。甘粛省はシルクロード沿いに位置するおかげで、仏教、イスラム教、キリスト教、儒教、道教の文化が入り混ざっている。
そのため、たくさんの宗教文化遺跡がシルクロード文化の大部分を占めることになったのである。甘粛省は中国古代文明発祥地のひとつであり、その文化遺跡の大部分は新石器時代文化、黄河文明、文化、万里の長城文化に分類され、8,000年の中国人の文化・文明の歴史を表している。一方、甘粛省のシルクロード文化は、他の地方からの注意を惹きつけた。甘粛省は、100以上の洞窟があるため、「洞窟芸術の故郷」とみなされている。最も人気のあるものは、「世界の宝物殿の芸術」と賞賛されている敦煙の莫高窟、「東洋の彫刻芸術ギャラリー」として知られている大水の麦積山洞窟、石の彫刻と遺跡でよく知られている柄霊寺などがある。
過去10年に渡り甘粛省は、練りに練られたシルクロードの旅行日程3本のプロモーションを近隣の省・地方と細かく調整し共同で行ってきた。甘粛省西部ツアーは蘭州を出発し、河西回廊を通り敦煌へ行く。その主な呼び物と名所は、第一に、中国観光業界の象徴である、駆けている銅の馬が発掘された武威の雷台である。第二は、室内に横たわっている最も大きいものとして有名な張抜の涅槃像、第三は万里の長城の西の始点である嘉峪関、第四は莫高窟とゴビ砂漠の自然の眺めである。
蘭州から大水と平涼に行く甘粛省東部ツアーは、文化遺産とルーツ探求を体験し、中国の祖先を巡礼する旅である。このルートは、控胴山、天水にある偉大な中国の祖先生誕の地である伏義寺と麦積山、平涼の道教の王母宮洞窟が訪問できる。蘭州から臨夏、夏河、四川省の九案溝へ行く甘粛省南部ツアーは、宗教芸術と回、チベット族の民族性、イスラム教、チベットのラマ教を訪ねる。このルート沿いの拉ト樗ラマ教寺院は世界で最も大きく、素晴らしいチベット建築と歴史的な場所を寺院内に有している。 以上の3つのツアーは、それぞれが特性を備えており、お互いが補足し合っている。
一方、特別ツアー。シリーズは需要に答えるために定期的に企画されている。特別ツアーは、シルクロード遺跡研究ツアーや、シルクロードを自動車、バイクで走ったり、サイクリングとトレッキングするツアー、嘉峪関でのハングライダー・ツアー、黄河を筏で下るツア

 

 

 

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